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スタートレーダーの台頭

世界で
最も急成長している証券会社の1つ

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金と銀が過去最高値を更新、ナスダックが米主要指数をリード、9月のNFP(非農業部門雇用者数)の発表は中止。

要点

  • 金(Gold)は安全資産需要の高まりと米連邦準備制度(FRB)の利下げ期待を背景に、1オンス=4,000ドルを突破し史上最高値を更新。
  • 銀(Silver)も産業需要の拡大と供給逼迫を背景に、記録的水準に上昇。
  • ビットコイン(Bitcoin)はドル安と機関投資家の資金流入を受け、126,200ドルを上回る史上最高値を更新。
  • 米株式市場は一時史上最高値を更新した後、米政府のシャットダウン(Government Shutdown)によるリスクを警戒し反落。
  • 米議会が予算案を可決できず、政府閉鎖が継続中。

米国株式市場、史上最高値更新後に反落

米国主要株価指数は週を通じてまちまちの動きを見せた。ダウ平均(Dow Jones Industrial Average)は史上最高値から約0.9%下落し46,355まで反落。S&P500はわずかに上昇して6,765を記録した。一方、ナスダック(Nasdaq)は週末にかけて1.5%上昇し、新たな史上最高値25,191を付け、米国株市場の上昇を主導した。

この上昇を牽引した要因の一つは、AIおよび半導体分野からの好材料である。10月6日、AMD(Advanced Micro Devices)はOpenAIとの画期的な提携を発表し、今後数年にわたり6ギガワット規模のGPU供給契約を締結した。このニュースを受けて投資家心理は一気に好転し、AI関連および半導体セクターに対する楽観的見方が強まった。AMD株はこの週に43%急騰し、ハイテク株全体の上昇をけん引した。

一方、米政府閉鎖が依然として未解決のため、雇用統計(Nonfarm Payrolls)など多くの定例経済指標の発表が遅延または中止となり、市場は企業決算やセクター別ニュース、政治的リスク要因により敏感な状況となった。

今後の展開としては、株価上昇の持続性は以下の要因に左右される可能性が高い。

  • 企業決算シーズンを市場がどのように消化するか
  • AI関連の大型契約が今後も継続するか
  • そして政府閉鎖の進展または解決が、政治リスクを緩和できるかどうか

金・銀が新たな史上最高値を更新、原油価格はレンジ内で推移

金(Gold)は今週、商品市場で圧倒的な存在感を示した。金価格は10月9日(水)に1オンス=4,059ドル($4,059/oz)まで上昇し、安全資産需要の世界的な高まりを反映した。上昇の主因は、トレーダーの間で「FRB(米連邦準備制度理事会)が年内に利下げサイクルを開始する」との見方が強まったこと、そして米政府閉鎖の長期化懸念である。

一般的に、金利低下はドル(USD)を押し下げ、利回りを生まない資産である金の保有コストを低減させるため、金の買い需要を増幅させる効果がある。

さらに、金ETFへの資金流入および各国中央銀行による金準備の積み増しが、相場上昇を後押しした。データによると、金連動型ETF(gold-backed ETFs)は2023年初以来で最大の週間流入を記録し、特に米国と欧州のファンドが主導した。各国中央銀行も、外貨準備のドル離れ・多様化戦略の一環として金を買い増しており、こうした機関需要が金価格の下支え要因となっている。

銀(Silver)も金に追随し、51.23ドル($51.23/oz)の史上最高値を更新した後、心理的節目である50ドルをわずかに下回った。銀は安全資産としての側面に加え、電子機器・再生可能エネルギー産業における重要素材としての需要拡大も相まって、堅調な動きを維持した。

一方、原油価格(Oil)は方向感に乏しく、ブレント原油(Brent Crude)は1バレル=64ドル($64/barrel)付近、WTI原油(West Texas Intermediate)は61ドル($61/barrel)近辺で推移し、明確なトレンドを欠いた。市場は需要鈍化と供給不安の相反する要因に挟まれている。

主要通貨が軟調となる中、ドル指数(Dollar Index)は反発

今週の米ドル(USD)は、年初から続いた下落基調から反転し、ドル指数(DXY)は99.50を上回る水準まで回復した。米国債の相対的な利回り上昇、および主要通貨(ユーロ・円)の軟調がドルの反発を支えた。

主要通貨ペアでは、投資家心理の変化を示す混合的な動きが見られた。

  • EUR/USD は200pips近く下落し、1.15台へと下落。フランスの政治的不安定要因およびユーロ圏の成長懸念が重しとなり、ドル高基調が上値を抑えた。
  • AUD/USD(豪ドル)およびNZD/USD(NZドル)はさらに大きく下落。特にAUDは0.9%下落し、ドル高とリスク回避姿勢の強まりが要因となった。
  • USD/JPYは円安方向に進行。日本の政局変化および日米間の金融政策格差の拡大が背景となり、引き続き注目すべき通貨ペアとなっている。
  • CAD(カナダドル)は対ドルで1.40を突破し、4か月ぶりの安値を記録。ドル高と原油価格の軟調を背景に売りが優勢となった。

その他の通貨ペアは概ね安定しているものの、世界的なリスク選好・米金利見通し・資本フローに対する変化に脆弱な状態が続いている。

今後の外国為替市場(Forex Market)の見通しは、以下の主要要因に左右される見込みだ:

  1. 米国のマクロ経済指標(特にインフレ・雇用・小売売上)の結果次第で、ドルの強含みが継続するか反転するかが決まる。
  2. 中央銀行間の政策スタンスの差(Policy Divergence)。もしFRBが追加緩和を示唆し、他国が据え置きまたは引き締めを続ければ、ドルは一段と強含む可能性がある。
  3. 政治的要因(日本の新政権、ユーロ圏の課題、米国の財政問題や政府閉鎖の動向)も、短期的な為替変動を引き起こす可能性がある。

今週の主要経済指標

  • ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は市場予想を上回る50ベーシスポイント(0.50%)の利下げを実施し、政策金利(Official Cash Rate)を2.50%へ引き下げた。
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、2025年中に利下げを実施することで全会一致の合意が確認された。これは、米国の労働市場の弱体化を反映したもの。
  • 米国雇用統計(Nonfarm Payrolls)は、政府閉鎖が続いているため正式に発表が中止となった。
  • カナダIvey購買担当者景気指数(Ivey PMI)は前月の50.1から59.8へ大幅に上昇し、市場予想を上回った。
  • 日本の卸売物価指数(PPI)は2.7%で推移し、市場予想の2.5%を上回った。

来週の主要経済イベント

日付指標名前回値発表時間[ドバイ時間]
10月13日(月)CB景気先行指数英国-0.10%午後5:30
10月14日(火)失業保険申請件数変化英国17.4K午前10:00
10月14日(火)ドイツZEW景況感指数ユーロ圏37.3午後1:00
10月15日(水)消費者物価指数・前年比米国2.90%午後4:30
10月15日(水)エンパイア・ステート製造業指数米国午後4:30
10月15日(水)米地区連銀経済報告米国午後10:00
10月16日(木)失業率オーストラリア4.20%午前4:30
10月16日(木)国内総生産・前月比英国0.00%午前10:00
10月16日(木)生産者物価指数・前月比英国-0.10%午後4:30
10月16日(木)小売売上高英国0.60%午後4:30

テクニカル分析と今後の見通し

ゴールド

金価格(Gold)は8週連続で上昇を続け、今週ついに史上最高値4,059ドル($4,059)を突破した。日足チャートでは、明確な高値更新(Higher Highs)と安値切り上げ(Higher Lows)のパターンを形成しており、強い上昇トレンドを維持している。

  • 移動平均線(MA):MA(5)、MA(10)、MA(30)すべてが上向きで、短期・中期線が動的サポート(Dynamic Support)として機能中。
  • MACD:強い上昇モメンタムを維持しており、シグナルクロスの兆候なし。

今後の見通しとしては、短期的に3,800ドル($3,800)付近までの調整局面が予想される。
10日移動平均線を終値で下抜けした場合、さらなる下落修正の可能性がある。

ゴールド日足チャート

レジスタンス$4,059 – $4,065$4,100 – $4,125$4,200 $4,225
サポート$3,898 – $3,912$3,819 – $3,825$3,780 – $3,785

GBP/USDのテクニカル分析

GBP/USDは7月以降、概ねレンジ内での推移を続けているが、直近で1.3323のサポートラインを下抜け、さらなる下落リスクを示唆している。
 全ての移動平均線(5日・10日・30日線)は下向きで、ベアトレンド(Bearish Sentiment)が継続中。

構造的には、1.3750–1.3780ゾーンおよび1.3525付近で何度も上値を抑えられており、30日線が動的レジスタンスとして機能。
1.3400以下では弱気バイアスが維持され、1.3240割れで1.3130~1.3000までの下値余地が拡大する見通し。
 反転には1.3570超の終値が必要。

ポンド/ドル日足チャート

レジスタンス1.3425 – 1.34501.3536 – 1.35751.3623 – 1.3645
サポート1.3142 – 1.31501.3045 – 1.30501.2879 – 1.2885

ナスダック100

ナスダック100指数(Nasdaq 100)は強い上昇トレンドを維持しており、10日移動平均線が継続的にサポートとして機能している。
 高値更新と安値切り上げが継続しており、短期的な買われすぎ(Overbought)シグナルがあるものの、明確な反転兆候は見られない。

現在、指数は史上最高値25,220直下で小幅な調整局面(Consolidation)にあるが、上昇トレンド自体は健在。
5日・10日・30日線はいずれも上向きで、30日線が主要な動的サポートとして作用している。
MACDも依然としてプラス圏で、ベアクロスなし。

24,800以上を維持する限り上昇トレンド継続。24,200–24,300ゾーンまでの押し目は買い場(Buying Opportunity)となる可能性。
25,220を明確に突破すれば、25,600–26,000への上昇余地が広がる。

ナスダック100日足チャート

レジスタンス25,400 – 25,42025,500 – 25,52525,600 – 25,625
サポート24,775 – 24,28724,419 – 24,46724,182 – 24,205

イーサリアム

ETH/USD(イーサリアム/ドル)は$4,750のレジスタンスを上抜けられず、下落反転の兆候を示した。5日線と10日線のデッドクロス(Bearish Crossover)が発生し、短期的な下向きトレンドに転じている。

直近では$4,760付近での上値拒否後、$4,400割れを確認し、短期的な弱気モメンタムが強まった。
MACDラインもシグナル線を下抜け、売り圧力の増大を示唆している。

ただし、中長期的には上昇トレンドの範囲内にあり、$4,100付近からの反発があれば再び$4,550再試しの可能性もある。
 一方で、$4,100終値割れの場合は、$3,850サポートゾーンまで下落するリスクが高まる。

イーサリアム日足チャート

レジスタンス$4,770 – $4,785$4,959 – $4,975$5,000 – $5,100
サポート$4,100 – $4,120$3,828 – $3,856$3,355 – $3,375
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