
トランプ大統領が米国とイランの停戦延長を発表したことを受け、米株価指数先物は水曜日早朝に上昇しました。これにより、紛争再燃への差し迫った懸念はいったん和らぎました。今回の上昇は、主要3指数がそろって下落した前営業日の通常取引後に見られたもので、市場では停戦が和平合意なしに失効することへの警戒感が広がっていました。しかし、トランプ大統領が、イランからの統一提案を待つ間も停戦は維持されると述べたことで、市場心理は改善しました。もっとも、米国によるイラン港湾の封鎖は継続されるため、不透明感は依然として高い状態です。
アジア太平洋市場は水曜日、まちまちの展開となりましたが、日本の日経平均は過去最高値を更新しました。日本市場が堅調だった背景には、力強い貿易統計があります。3月の日本の輸出は前年同月比 11.7%増 と、7カ月連続の増加 となり、市場予想も上回りました。中東情勢による混乱が続く中でも、日本経済の底堅さが示された形です。
主要輸出先からの需要が貿易を支え、米国向け、中国向け輸出はいずれも増加しました。一方で、輸入もコスト上昇を背景に大きく増加しました。それでも日本は貿易黒字を維持しましたが、その規模は市場予想を下回りました。
今後については、日本銀行が来週の会合で政策金利を据え置くとの見方が大勢です。ただし、円安やエネルギー価格上昇によるインフレ圧力が続いているため、慎重ながらも引き締め方向の姿勢は維持される見通しです。
一方、原油価格は反落しました。これは市場が、外交進展への期待と、中東紛争が長引くリスクとの間で引き続きバランスを取っていることを示しています。
銀価格は水曜日に反発し、1週間ぶり安値の75.50ドル付近 から 1%超上昇 し、78ドル台半ばで推移しました。金価格も水曜日に 4,750ドルを上回って小幅に回復 しました。米国とイランの停戦が一時的に延長されたことで米ドルが軟化し、直近の1週間ぶり安値から反発した形です。
一方で、FRBがそれほどハト派姿勢を強めない可能性への見方も、金相場には重しとなっています。背景には、強い米小売売上高と、FRB議長候補である ケビン・ウォーシュ氏によるややタカ派的な発言があります。今後は主要な米経済指標の発表予定が限られているため、金相場は引き続き、地政学的なヘッドラインや米国とイランを巡る新たな動向に左右されやすい展開が続くとみられます。
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