
要点:
- 原油価格は100ドル付近の高水準を維持し、イラン情勢に伴う供給リスクが引き続き意識されました。
- ドナルド・トランプ氏がイランとの交渉が進行中であると示唆したことで、市場は大きく反応し、一時的にリスクオンの動きが広がりました。
- 世界の金融市場は引き続き高いボラティリティにさらされ、経済指標よりも地政学的なヘッドラインに大きく左右される展開となりました。
- 金と銀は不安定なレンジ推移となり、地政学的緊張にもかかわらず力強い上昇にはつながりませんでした。
- 米ドルは上昇し、ドル指数(DXY)は重要な100の節目に接近しました。安全資産としては貴金属よりも米ドルが選好されました。
- 投資家心理は週を通じて何度も変化し、市場ポジションの不安定さが浮き彫りとなりました。
世界の株式市場は方向感を欠く展開
株式市場は今週、地政学的なニュースに大きく左右される展開となり、投資家心理は急速に変化しました。
週初は、原油価格が高止まりし、紛争を巡る不透明感が続いていたことから、世界の株式市場は慎重な値動きとなりました。しかし週半ばには、ドナルド・トランプ氏がイランとの交渉が進展していると発言し、緊張緩和の可能性が意識されたことで、市場には一時的にリスクオンの動きが広がりました。これを受けて、米国株および世界の株価指数は反発しました。
ただし、この楽観的な見方は長続きしませんでした。イラン側が交渉の事実をすぐに否定したことで、市場は状況を再評価し、高値から反落しました。
全体として、米国株は週を通じてまちまちの展開となり、高いボラティリティが続く一方で、明確な方向感は出ませんでした。欧州市場およびアジア市場も同様の動きとなり、世界的な不透明感と地政学ニュースへの高い感応度が確認されました。
原油価格は高値圏を維持
原油市場は今週も世界市場を動かす中心的な材料となりました。
価格は週を通じておおむね100ドル付近で推移し、WTI原油はおおよそ93〜100ドル、ブレント原油は105〜108ドル付近で推移しました。
主な要因は、イラン情勢の継続と供給混乱への懸念です。特に、世界の原油輸送の重要な経路であるホルムズ海峡を巡る供給不安が大きく意識されました。
週初は地政学リスクを背景に原油価格は高止まりしていましたが、週半ばにはトランプ氏がイランとの交渉が進行中であると示唆したことで、供給混乱への差し迫った懸念が和らぎ、原油価格は急落しました。
しかし、この動きは長続きせず、イラン側が交渉を否定したことで原油価格は再び上昇しました。これにより、地政学的リスクプレミアムが依然として市場に強く織り込まれていることが改めて確認されました。週末にかけて原油価格は100ドル付近で落ち着きを見せました。
金・銀は上昇できず
地政学的な緊張が続く中でも、金と銀は明確な上昇トレンドを形成できず、主に横ばい推移となりました。
金はおおむね4,400〜4,600ドルの比較的狭いレンジで推移し、銀も同様に不安定な値動きとなりました。通常であれば、このような地政学的緊張は貴金属相場の押し上げ要因となりますが、今回はその反応が限定的でした。
最大の要因は米ドルの強さです。安全資産需要の多くが米ドルに向かったことで、金のような利息を生まない資産への資金流入は限定的となりました。
ドル高が続き、原油価格の上昇を背景にインフレ期待が高止まりする限り、貴金属はレンジ内推移が続く可能性があります。
今後も市場は、特にイラン情勢に関する新たなニュースに極めて敏感に反応するとみられます。
来週の主要経済イベント
| 日付 | 指標名 | 国 | 前回 | 時間(日本時間) |
| 3月30日(月) | ドイツ小売売上高 前月比 | ユーロ圏 | 15:00 | |
| 3月31日(火) | 東京都区部消費者物価指数(CPI)前年比 | 日本 | 1.80% | 8:30 |
| 3月31日(火) | 国内総生産(GDP)前月比 | カナダ | 0.20% | 21:30 |
| 3月31日(火) | JOLTS求人件数 | 米国 | 695万件 | 23:00 |
| 4月1日(水) | ADP雇用統計 | 米国 | 63K | 21:15 |
| 4月1日(水) | 小売売上高 前月比 | 米国 | 0.20% | 21:30 |
| 4月1日(水) | ISM製造業景況指数 | 米国 | 52.4 | 23:00 |
| 4月2日(木) | 消費者物価指数(CPI)前月比 | スイス | 0.60% | 15:30 |
| 4月3日(金) | 非農業部門雇用者数変化 | 米国 | -92K | 21:30 |
| 4月3日(金) | 失業率 | 米国 | 4.40% | 21:30 |
| 4月3日(金) | ISM非製造業景況指数 | 米国 | 56.1 | 23:00 |
テクニカル分析と見通し
EUR/USD テクニカル分析
EUR/USDは日足で現在 1.1530付近で推移しており、最近の下げ止まりの動きが見られるものの、より大きな流れでは依然として弱気構造が続いています。
直近では1.1400付近のサポートから反発しましたが、この戻りは弱く、調整的な性格が強いとみられます。価格は現在、移動平均線付近で推移しており、各移動平均線は横ばいに近づいています。
1.1600のレジスタンスゾーンを上抜けられていないことからも、弱気モメンタムが依然として優勢であることが示されています。価格がこの水準を下回っている限り、下方向のリスクは残り、売り圧力が強まる場合は再び1.1400、さらにその下の水準まで下落する可能性があります。
EUR/USD 日足チャート

| レジスタンスライン | 1.1620 – 1.1636 | 1.1747 – 1.1760 | 1.1850 – 1.1860 |
| サポートライン | 1.1410 – 1.1423 | 1.1325 – 1.1340 | 1.1220 – 1.1230 |
金(ゴールド)テクニカル分析
金は現在 4,450ドル付近で推移しており、直近の値動きからは短期的な強気方向への調整が進んでいることがうかがえます。安値を切り上げる展開と移動平均線の緩やかな上昇が、この動きを支えています。
ただし、より大きな相場構造は依然として弱気寄りであり、価格は重要なレジスタンス水準の下で推移しています。現在、価格は 4,500〜4,550ドルのレジスタンスゾーンに接近しており、この水準ではモメンタムの鈍化が見られます。移動平均線の配置からは、短期的なセンチメントの改善は示されているものの、本格的なトレンド反転を確認するには至っていません。
このレジスタンスを上抜ければ、回復はさらに上の水準まで続く可能性があります。一方、上値を抑えられる場合は、再び 4,300〜4,200ドルのサポートゾーンに向けて下落する可能性があります。
金(ゴールド) 日足チャート

| レジスタンスライン | $4,500 – $4,525 | $4,820 – $4,848 | $4,935 – $4,950 |
| サポートライン | $4,210 – $4,220 | $4,090 – $4,100 | $4,000 – $4,020 |
ブレント原油 テクニカル分析
原油は現在 106.00ドル付近で推移しており、日足では以前の安値圏からの継続的な上昇を受けて、依然として強い上昇モメンタムを維持しています。
市場は高値・安値を切り上げる展開が続いており、移動平均線も明確に上向きに並んでいることから、上昇トレンドがしっかり形成されていることが分かります。直近では119.70ドル付近まで上昇しており、強い買い圧力が確認されました。その後は現在の水準付近で持ち合いに入っていますが、全体の構造は依然として強気です。価格は主要な移動平均線の上で推移しており、それらがダイナミックサポートとして機能しています。
市場が 102〜103ドルのサポートゾーンを上回っている限り、上昇トレンドは継続し、再び前回高値を試す可能性があります。ただし、この水準を下抜けた場合は、より深い調整が入る可能性があります。
ブレント原油 日足チャート

| レジスタンスライン | $113.10 – $113.42 | $115.16 – $115.32 | $117.20 – $117.40 |
| サポートライン | $102.45 – $102.78 | $101.20 – $101.35 | $97.60 – $97.85 |
ダウ・ジョーンズ テクニカル分析
ダウ平均は現在 46,166付近で推移しており、日足では引き続き上値の重い展開となっています。45,200付近から短期的な下げ止まりの動きも見られますが、この反発は調整の範囲内にとどまっている可能性があります。
価格は依然として 20日移動平均線を下回って推移しており、この水準がダイナミックレジスタンスとして機能しています。また、短期移動平均線も上昇の勢いを維持できておらず、全体としては売り手が主導権を握っている状態とみられます。
47,000のレジスタンスゾーンを上抜けられない場合は、再び下押し圧力が強まり、45,000やそれ以下の水準を試す可能性があります。
ダウ・ジョーンズ 日足チャート

| レジスタンスライン | 46,800 – 46,842 | 47,450 – 47,510 | 48,250 – 48,300 |
| サポートライン | 45,200 – 45,231 | 44,900 – 44,920 | 44,722 – 44,761 |
リスク警告
本資料は情報提供のみを目的としており、投資助言や投資推奨を目的としたものではありません。証拠金取引を伴う金融商品の取引には高いリスクがあり、すべての投資家に適しているとは限りません。
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